AI電話対応システムの月額費用はいくら?IVRy・fondeskなど主要サービスの料金比較

AI電話対応とは — 電話が鳴ったとき、実際に何が起きるのか

先に金額の話をします。クラウド型(インターネット経由で使うサービス)のAI電話対応は、安いものなら月3,000円台から始められます。ただし表示された月額だけで収まることはまずありません。通話や転送の実費が上に乗るので、月3,000円〜2万円程度を見ておくと見積もりを見たときに驚かずに済みます。

そして、ひとくちにAI電話対応といっても中身は二種類あります。この違いを取り違えると、料金の比較そのものが成り立ちません。

自動音声で用件を振り分けるタイプ(IVRy など)

電話が鳴ると録音音声が流れ、「ご注文は1番、工事のお問い合わせは2番」と案内します。相手が押した番号に応じて担当者の携帯へ転送したり、用件を録音して文字にしてチャットへ届けたり。人は出ません。事務所が無人になる時間帯の受け皿として使われる型です。

人やAIが代わりに受けて、内容をチャットやメールで届けるタイプ(fondesk など)

こちらは実際に応答して用件を聞き取り、「◯◯商事の△△様、折り返し希望」といった短文にして通知します。取り次ぎ(その場でつなぐこと)はしません。折り返しを前提にした運用です。逆に言えば「今すぐ担当者に代わって」という要望には構造上応えられないので、急ぎの連絡が多い取引先には携帯番号を先に渡しておくほうが揉めません。

同じ「AI電話対応」でも、電話の行き先が違う
同じ「AI電話対応」でも、電話の行き先が違う

月額はいくらか — 主要サービスの実際の料金と、見落としやすい追加費用

IVRy:月3,317円〜に、利用料と電話番号維持費が別途かかる

スタータープランは年払いで月額3,317円から。ここに利用料3,000円と電話番号維持費500円が別途かかると公式コラムに明記されています(IVRy公式コラム)。上位プランは月5,400円程度・8,734円程度、初期費用は0円というのが各社比較サイトの集計値です。

見落としやすいのは通話の従量料金です。目安は着信が1分あたり約3円、転送が13円程度、携帯への転送なら25円程度。1件3分の携帯転送が月50件あれば、それだけで4,000円近い上乗せになります。転送はサービス側からの発信として課金されるので、相手が長話をすればするほど自社の負担が増える構造です。現場担当者の携帯に回す使い方なら、基本料の差より転送費の差のほうが大きくなると考えてください。

fondesk:月10,000円(税抜)に50件まで込み、51件目から1件200円

基本プランは月額10,000円(税抜)で50件まで。51件目からは1件につき200円(税抜)で、初期費用・オプション費用・解約費用はかかりません(fondeskヘルプ)。月100件なら2万円前後という見当です。営業電話や間違い電話を1件として数えるかどうかは請求額に直接響くので、契約前に数え方を確認しておくといいでしょう。自動音声のほうは、他社からの乗り換えで基本料が6ヶ月間無料になる特典も出ています。

もっと安い選択肢もあります。電話代行のインターコードは月額1,980円からで、固定型と従量課金型の両方が用意されています。ただし営業時間外まで対応を広げると追加費用がかかるサービスが多いので、時間帯の条件は必ず見積もりに書いてもらってください。

電話の本数と内容から、自社に合うタイプと予算感を決める

まず1週間、電話をメモする

料金表を見比べる前にやることがあります。5営業日分だけ、着信のたびに「時刻・相手・用件・誰宛」を紙に書き留めてください。月に換算すれば、fondeskの50件という区切りを超えるかどうかがはっきりします。

そのメモを眺めると、型の向き不向きも見えてきます。「◯◯さんいますか」ばかりで取り次ぎ先が数人に固定されているなら自動音声型で足ります。相手も用件もばらばらで、あとから内容を残しておきたいなら代理応答型。AI電話対応でできること・できないこともあわせて確認しておくと、期待値がずれません。

従業員数名〜数十名の建設・製造・小売で、月いくらまでなら試す価値があるか

福井の建設・設備業で従業員10人前後、事務所に残るのが一人か二人という会社なら、まずは「営業時間外と昼休みだけ」自動音声型を使う形をすすめます。全時間帯を機械に任せると転送の従量が読めなくなります。それに、車で現場を回る合間に電話が集中する会社ほど、日中は人が出たほうが話が早い。取り次ぎの手間より不在時間の取りこぼしのほうが損失として大きいからです。この使い方なら、実費込みで月1万円前後に収まる範囲で判断できます。

導入してから困りがちなこと — 取引先が「機械が出た」と感じたときにどうするか

音声案内が長いと、古い付き合いの相手ほど途中で切ります。選択肢は3つまで。1番は「担当者におつなぎします」に置き、会社名を名乗ってすぐ選ばせる。それだけで印象がかなり変わります。

実際によく起きるのが転送先の留守番電話です。担当者の携帯が留守電設定のままだと呼び出し中に留守電が応答してしまい、取引先は音声案内と留守電に二度用件を吹き込むことになります。留守電を切るか、応答時間をサービス側の呼び出し秒数より長くしておく。圏外や電源オフのときにどこへ戻るかも決めておいてください。

番号については、新しく取るのではなく、名刺や見積書に印刷された既存番号からの転送で組むこと。すでに配った紙を回収して回ることはできません。転送すると担当者の携帯の着信履歴に相手の番号が残らない場合もあるので、通知に発信元が載るかどうかは事前に確かめておくと折り返しで困りません。

設定が終わったら、自分の携帯から一度かけ、案内から転送、通知が届くところまで通しで確認してください。祝日や年末年始の扱いも、この時点で時間帯設定に入れておきます。

契約前に確かめるのは、料金表ではなく一週間分の電話メモです。それがないまま3,317円と10,000円を比べても、自社にとってどちらが安いかは決まりません。逆に、メモを取ってみて「1日数本、しかも事務所には常に誰かいる」となったなら、今は入れないという判断が正解です。

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