「福井は共働きが多い」——県内では当たり前のように言われる話ですが、数字で確かめるとどれくらい「多い」のか。データで見る福井の第2回は共働き率です。結論から言うと、全国1位、しかも45年間ずっと全国平均を10ポイント上回り続けているという、想像以上にはっきりした結果でした。
共働き世帯の割合は34.7% — 全国1位、東京の約2倍

2020年の国勢調査で、世帯に占める共働き世帯の割合は福井が34.7%で全国1位。2位は山形(34.4%)、3位は富山(32.8%)で、北陸と日本海側の県が上位に並びます。全国平均は23.7%、最下位の東京は17.4%なので、福井の共働き率は東京のほぼ2倍です。
ひとつ数字の読み方の注意を。この割合の分母は単身世帯や高齢者だけの世帯も含む「すべての世帯」です。そのため一人暮らしが増えると数字は下がって見えます。年ごとの上下より、同じ物差しで測った県同士の比較で読むのが正確です。その比較で福井は1位、ということです。
45年間、ずっと全国より10ポイント高い

推移を1980年までさかのぼると、福井の共働き率は最初から高い。データのある45年間、一度も全国平均との差が縮まりきったことがありません。つまり福井の共働きは、近年の流行でも制度の効果でもなく、繊維産業の時代から続く生活の標準形です。おばあちゃんも母も働いていた、という家庭が普通にある県です。
なお、このデータも第1回(ものづくりで働く人の割合)と同じく5年ごとの国勢調査が出典で、公表済みの最新が2020年です。2025年調査の結果が公表され次第、グラフを更新します。
「社長が多い」×「共働きが多い」= 時間がいちばん貴重な県
第1回で見たとおり、福井は働く人の3割がものづくりの現場にいて、社長の輩出率は40年以上全国1位。そこに共働き率1位が重なります。この3つを並べると、福井の会社の姿が見えてきます——経営者も従業員も、家庭でも職場でも役割を持っていて、時間の余裕がいちばん少ない県だということです。
だからこそ、毎日の業務から「なくせる手間」をなくす価値が、福井は全国でいちばん大きいはずです。手書きの転記、FAXの入力し直し、電話の取り次ぎ、請求書の手作業——このサイトで扱う道具は、どれも「時間を返してもらう」ための道具です。共働き率日本一の県は、業務効率化の効果が日本一出やすい県でもある。私たちはそう考えています。
出典
- 総務省「国勢調査」(政府統計「統計ダッシュボード」経由で取得、2026年7月時点)
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